経済産業

2015年4月14日 (火)

東邦亜鉛安中精練所の工場視察会があり、安中公害元原告団と会社との3年ごとの協定書が更新されました。

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第24回目の工場視察会が、東邦亜鉛安中精練所で開かれ、金井久男、桜井ひろ江安中市議会議員が元原告の代表と参加しました。この視察会の原点は昭和30年代から「精錬所」から出されたカドミウムのために、農作物が全滅したり、桑を食べた蚕が死ぬなど、工場周辺から緑が消えた安中公害。 当時周辺農家の方々が団結して会社側と裁判で長い間争った結果、50年代になってようやく和解勝利になったのがついこの間のことのようです。この間、農民を代表して闘ってきた多くの活動家とはいえない普通の人々が、血のにじむような努力の結果がこの『工場視察会』だったのです。工場側も「汚染された土地改良が終わらない限り、安中公害は終わらないと考えている」と述べるなど、会社も周辺農家の土地改良には真摯に取り組んでいます。ただ、国や県の汚染物質の基準値などを巡って事業が遅れていたのが、昨年度から新たな動きが出てきたようです。元原告団の代表藤巻千浪さん(安中緑の大地を守る会・90歳)も元気に参加して会社側との協定書に署名していました。

1、緑の大地を守る会の皆さんを代表してあいさつする藤巻会長。2、窓の向こうに工場の風景が映る。3、会社の秋山工場長、と藤巻会長が協定書に調印。立会人は高坂弁護士。4、この日参加された4名の原告側顧問弁護士の皆さん。

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2012年4月11日 (水)

東邦亜鉛㈱の視察会がありました。7,8月は操短だとか。

20120407_002 東邦亜鉛㈱の第21回目の「工場視察会」があり参加しました。かつて安中公害で全国に名を知られた東邦亜鉛で、勝利した原告の人たちが結成した団体「安中緑の大地を守る20120407_003 会」(藤巻千浪会長)が勝訴以降、工場内を実態調査してきた、毎年続けている視察会です。会社側からは、沼崎工場長、津金部長などをはじめ10名ほどが出席、弁護士の皆さんも6名出席してくれました。この日の話題は、前日新聞発表された「操業短縮」、東京電力の20120407_009 17%もの電力料金の値上げは厳しいこと、近年の世界不況で売れ行きが悪く、幸い在庫があることから、7月8月の操業をやめると決めたようです。ちなみに亜鉛の製造には1トン当20120407_012 たり、4000キロワットの電力が必要なのだとか、アルミニウムは15,000キロワットで今では国内で製造していないそうです。視察のあとの意見交換では、安中緑の大地を守る会から「汚染された土を一日も早くに入れ替えて、元のような耕作ができるようにしてほしい」と要請があり、会社側からは「土地改良が終わらない限りまだ安中公害は終わっていない、と認識している。監督官庁の指導を得て、早期に事業推進していきたい」などと回答がありました。なお、3年ごとに会社と会と間で「協定書」の更新があり、協議終了後にとりかわしが行われました。写真1、会の代表、藤巻千浪さん(87歳)、2、沼崎所長、3、弁護団の皆さん、4、高坂弁護市、藤巻会長、沼崎所長の三者で協定書が取り交わされました。

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2011年4月 9日 (土)

東邦亜鉛工場内視察、震災の被害を受けて3割の操業だとか。

Dscn5756 東邦亜鉛安中精錬所(annaka refinery)で第20回目の「視察会」が開かれ、弁護士4名の他、住民15名ほどが参加しました。こDscn5757 の事業は、かつての安中公害闘争のなごりで、昭和30年代から40年代にかけて、周辺住民がカドミウム汚染で、田畑を台無しにされたことを裁判で闘い勝利したことにより、その後続けられているものです。原告住民は裁判の後、緑の大地を守る会として工場の環境汚染を見守っていますが、その一環です。今日はあいにくの雨と東北関東大震災によって、小名浜から亜鉛鉱石の原料が入荷できないので3割しか操業していませんでした。視察会は、新しく建設中の「新電解工場」を見学しました。新工場は、全長145メートル、高さ31メートル、という建物で、亜鉛の電解槽が144個もあり、管理は2人でまかなうという、最新式のものだということで、まもなく完成の予定ですが、計画停電などでこれまで大きな減産を余儀なくされているとのことでした。鈴木常務取締役は「一日も早く安中公害闘争企業の汚名を返上するために、努力したい」と最後のあいさつで述べました。写真上、緑の大地を守る会会長の藤巻千浪さんの挨拶、下は会社側のあいさつ

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2010年4月 3日 (土)

碓氷製糸(Usui Silk Mill)、養蚕農家が経営する全国唯一の製糸工場

9601_004 碓氷製糸農業協同組合(高村育也組合長)は、組合員約400人の、碓氷安中地域の農家が出資して経営している全国で唯一つの製糸工場です。かつて50~60年前までは全国にたくさんの組合製糸や民間製糸業社がありましたが、現在企業経営の製糸工場はもう一つ山形県に小規模の工場があるだけです。碓氷製糸はもともとは民間企業のものでしたが廃業に伴い松井田町の町長をはじめ議員らが養蚕、製糸の存続のために出資金を出して1959年に組合を立ち上げたものです。 国内の需要の低迷と中国などから安い絹織物や生糸が輸入されるようになってから日本の養蚕業は衰退の一途をたどってきましたが、50年前に群馬県内だけで約80,000戸あった養蚕農家は、いま全国で1,020戸(2010年)、碓氷安中でも飼育農家は70戸だけになってしまいました。それでも全国13県から230トンの繭がここ碓氷製糸に運ばれ、年に45,000㎏の生糸が生産されています。(2009) 蚕の種類は今でも品種改良が進められており、現在13種類ほどが実際に飼育されています。代表的なのは群馬200、新小石丸、あけぼの、群馬黄金などで、それぞれの特徴に合った製品に加工されています。     4  大まかな工程を紹介すると、①乾燥 運ばれてきた生繭を5~6時間かけて60℃~125℃の温度で乾燥しさなぎを殺します。 ②保管 品種ごとに蜂の巣状になった倉庫に保管されます。2010401_011 ③選繭 人間の眼によって汚れた繭を取り除きます。2010401_015 ④煮繭 お湯で繭を煮詰めて操糸機に運ばれます。2010401_019 ⑤繰り糸 一般に21デニール(糸の太さ)繭7個分を自動2010401_020 的に調整します。細くなると機械が止まり人が繭を補給してやります。2010401_024 ⑥揚げかえし 大きな枠に巻き返し束ねやすくします。⑦結束 1キログラムごとに束ね、15個の梱包が4個で60kg(1俵)を箱に入れて出荷します。  ※繭10キログラムから2kgの生糸が取れ、2反の織物になり、2着分の着物が出来上がります。 ちなみに生糸の価格はいまキロ当たり5,000円、農家が手にする繭の価格がキロ当たり約2,000円ですが、ほとんどが国の補助金で、製糸が買い入れるのはキロ当たり100円ほどです。現在養蚕を支えているのは、70歳以上の農民ですから、あと5年もしたらもうこの国で蚕を飼育する農家がなくなって、製糸業の灯も消えていってしまうのかもしれません。 碓氷製糸への問い合わせは、027-393-1101へ

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