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2011年8月 6日 (土)

教科書問題を考える集いがありました

Dscn6828 今年の6~7月にかけて、2012年から4年間、中学校で使われる教科書の「採択」が全国で行われました。4年ごとに行われているのですが、最近「新しい歴史教科書を作る会(1997年設立・藤岡信勝会長)」という日本の侵略戦争を正当化する人たちによって、「現Dscn6853_2 行の歴史教科書は旧敵国のプロパガンダをそのまま事実として記述している」として戦前の修身(道徳)教育や教育勅語などを美化する内容を盛り込んだ歴史教科書(自由社と育鵬社)を編修し、全国で採択させようと活動していることが問題となっています。すでに横浜市や東京都立養護学校など一部の地域で採択されています。  7月30日、この育鵬社の教科書を編集する代表「八木秀次高崎経済大学教授」が講師で、安中市で「日本の徳の心を学ぼう」というセミナーがあり、参加した萩原慧さんらから報告がありました。 それによると八木氏は「今の日本は自由で豊か、平和だが生きにくい。子どもたちは自由に生きよといわれ苦しんでいる、学校で価値が提示されず、人生で大切なものは何かを教えていない。人間として美しく生きる型=徳目を教えるべきだ。」として戦前戦中の『修身教育』の素晴らしさを説いていたということです。 その後高崎健康福祉大学講師の針谷正紀さんから「八木秀次執筆・監修 中学社会科教科書「新しいみんなの公民」を読んでと題して話がありました。・改正教育基本法の「公共の精神」「伝統の継承」「豊かな情操と道徳心を培う」「わが国と郷土を愛する」という観点に立つと自負・「国家に守られて生活する私」を強調し「個人」を軽視・国策に従うことの意義を強調・原発推進の立場・「神話の世界の天皇」から象徴天皇までの歴史を強調するなど日本を稀有な「独自の文明を持Dscn6850 つ国」として賞賛・大日本帝国憲法(明治憲法)を高く評価・日本国憲法の三大原理(主権在民、基本的人権の尊重、平和主義)を軽視・憲法制定過程をアメリカによる押し付けと一面化・憲法改正への誘導、などなどの点からこの教科書のねらいは「公に尽くす」スタンスから国策に対して従順に従う国民の育成をめざすものという説明が行われました。 さらに針谷氏は「国策にただ従順に従うことを求め、批判力を育てない教育では未来の主権者は育成できない」と述べ、・「個人を尊重する」ことを基点に基本的人権を尊重しながら平和主義を貫く未来の主権者を育てること・民主的に意見を交換できる能力を育てる・過去から謙虚に学び、より良い未来をめざす子どもたちを育成する・何が真実で何が大切かを考えることができDscn6851 る力を育てることこそ「公民教育」の目標です。と結論付けました。会では、教育勅語を暗唱させられ第二次世界大戦中、海軍に志願し九死に一生を得て生き延びた世代から、戦後生まれで「新しい道徳」などという教科書が初めて登場した経験を持つ世代まで幅広い参加者から活発な意見交換が行われました。針谷氏の余談から「東日本大震災で略奪も大きな混乱も起きなかったことに海外から日本人の規律正しい態度に賞賛の声が上がったことを八木氏が評価した発言に、八木さんは戦後の道徳教育はでたらめと評してきたが、今回の東日本大震災で示された日本人の行動は戦後の教育が正しかったことの証明、あなたの論理は矛盾しているではないか?」と質問したが八木氏は「立場が違うから」といって逃げていた。とセミナーでのやり取りも紹介されました。最後にこの会を「教科書問題を考える安中の会」として発足することを参加者全員で確認して閉会しました。なお高崎安中での教育委員会ではこれらの教科書を採択することはなかったようです。写真2,3,4は育鵬社の歴史教科書

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コメント

安中市でこのような集会が開かれたことに感謝します。
教科書問題は単に新しい歴史教科書だけではなく、採択制度他幾つも問題をはらんでいます。
今後とも安中の地で民主的教育が発展しますように。
新島6期生の一読者から。

投稿: chacchan | 2011年8月17日 (水) 10時04分

chacchanさま ありがとうございます。平和の使徒新島襄、非戦の牧師柏木義円さんたちの先達に恥じないような街にふさわしい教育を進めていけるようにがんばります。

投稿: 金井久男 | 2011年8月17日 (水) 15時40分

金井様。7月2日に群馬県委員会に電話した者です。横浜で必死に教科書問題に取り組んでいる者です。群馬は、大切なカードを握っているにも関わらず、生かせていません。どうか効果的に闘いを組織してください。
育鵬社の執筆者を招いて、安中市教育委員会が後援して、町内会の回覧で、採択期間内に学習セミナーを行うなど、とんでもない違反が行われてました。採択の事前宣伝行為は文科省からの通知で禁じられています。群馬に住む、党員の弟さんがチラシをファクスしてくれました。
調査と抗議を依頼するために県委員会に電話したのが7月2日。知事選投票前日でした。
群馬県党の動きが悪かったらどうしようと不安でした。全国で問題になっている教科書です。
私は文科省にも電話しました。電話口で小中学の教科書担当課長が、いったんは、「安中市のセミナーは「教科書」のテーマではないようだから問題ない」と答えました。こんな大問題をほんとに問題ないといえるのか!と、名前を聞きだしながら問い詰めると、「県教委に聞いてみます。」といわれました。
金井議員のブログによると、セミナーではやはりおおいに教科書が論じられているではありませんか。
こんな巨悪を放置していてはつくる会系の増殖を許します。どうか教育委員会に対し、またせのひどい姿勢を、監督者である文科省にも抗議してください。
こんなに国民をなめた話はありません!

投稿: 大山奈々子 | 2011年9月 4日 (日) 11時56分

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