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2010年4月11日 (日)

東邦亜鉛㈱安中精錬所(Toho Zinc Company Annaka Refinery)第19回視察会

20104010_004_2 安中公害の当事者だった東邦亜鉛精錬所(昭和12年創業)で、裁判が和解になって以来19回目の工場内視察会が10日行われ、原告団家族10名、議員などオブザーバー5名、弁護士3名などが参加しました。視察会はまず、会議室で「緑の大地を守る会(原告団)」と会社側で紹介とあいさつがあり、その後マイクロバスで工場内が案内されました。安中駅から高低差で80mほどの最高部にある焙焼炉から一段下の①ロータリーキルンへ鉱石が落とされ、硫酸で溶かして酸化亜鉛にする。(1200度~1300度)②ガスクーラーで冷却20104010_014 し③電解室へ送られた硫酸亜鉛がプラス電極に鉄板、マイナス電極にアルミ板が置かれ、アルミ板に99.9%の亜鉛が吸着される。572枚の板が置かれ一日約30トンの亜20104010_018 鉛が製造されている。④500度で溶かした亜鉛を20kgごとの型に入れ製品になる。大きい方は1トン、現在の価格は25万円/トン、⑤浄水場、施設、工場内の水も全て20104010_022 浄水して川に放流している。⑥濃硫酸の製造販売、鉱石に含まれる30%の硫黄から濃硫酸が副産物として生産され月3万トンほど販売している。⑦廃乾電池の処理、再20104010_040 利用、全国から廃乾電池が運び込まれ、処理されマンガンなどを取り出し再利用している。 新電解工場が建築中で来年から操業になると説明がされました。最後に会議室で意見交換が行われ、藤巻千浪緑の大地を守る会会長から「汚染土壌のために汚染米、汚染野菜。食っちゃいけない、売っちゃいけない。では俺たち農民は生きていけない。会社は新工場を建てられる力があるのに、もっと早く汚染土の改良を進めてほしい。国や県を動かして俺が生きているうちに実現してくれ」と悲痛な訴えがありました。会社側からは「いままでの基準が変わり、昨年からカドミの含有率が玄米は0・4PPM以下でないと流通させない。ということになった、国で現在土壌改良計画を検討中だというので、結果を待って県と協議していきたい。」などと答えました。 亜鉛はさび止めやガードレール、車のメッキに使われるのがほとんどで世界の生産量が約4000万トン、そのうち中国で11,700万トン、35%のシェアがある。次がカナダ、韓国、インドなどとなっており電気が安い国が多い。日本では62万トンほどで、そのうち12万トンを東邦亜鉛安中精錬所で生産している。昭和20年~40年代にかけて工場から出されたカドミウムを含む煤煙が工場周辺の農地を汚染、農業を壊滅的な被害をもたらした安中公害も、現在は安全な管理の下に運営されているようです。しかし長年かけて汚染された土の改良が進まないためにいまだに周辺の農家は、思うように作物を作れないで苦しんでいます。早く解決させたいものです。写真4:建築中の新電解工場長さ148メートル、高さ31メートルの大きな工場です。

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